セカンドストリート

私には好きな人がいます。

限界

ずっと限界が来てるのかな、

もう何年もずっと。



心を閉ざすことで

なんとかやってきたけど

積もり積もったおりのようなものは

ドロドロに溜まってるんだろうな。




そろそろ帰ってくるかも、

そう思うだけで憂鬱になって

玄関が開く音で

心臓が固まる。

リビングには入ってこないで

そのまま二階へ上がってくれると

ホッとしてしまう。



また降りてきたとしても、






お願いだから話しかけないでほしい。

話すのももう嫌で仕方ない。



あちらにはあちらの

言い分もあるかもしれない。



でも傷つけられた言葉や

借金や女問題、

私の親への罵詈雑言。

そして気に入らなくて

キレて怒鳴りつけてきた恐怖や

いつも見下したような命令口調。

帳消しどころか益々大きくなって

膨らんでいく。





海外出張でしばらくいなかった時

あんなに気分が晴れやかになるなんて

自分でもびっくりした。





法律上のつながりだけで充分。

それさえあれば、

私の親への借金や住宅ローン

子どもたちの学費や生活費、

とりあえずそこは保証してくれだろう。




知り合って30年、結婚して25年。

下の子が巣立つまであと約5年。

ここまできたからもうすこしの

ガマンなのかな。